金子勝子先生のレッスンを見学させていただきました
4月に、若尾佳代先生のレッスンを見学させていただき、
引き続いて、5月に金子勝子先生のレッスンを見学させていただく機会を頂戴致しました。
金子勝子先生は、ピアニストの牛田智大くんを育て、プロを目指す生徒さんが先生のレッスンに通っていらっしゃいます。
先生は、コンクールで独自の指メトード(指を自在に使うための練習)を考案されており、
必ずこの指メソードを行うレッスンがピアノ講師の間で有名です。
私自身は、先生のメソッドを教本で知りました。
まず、先生のレッスンを拝見して感じたこと。
先生、歌うことがとても多い。
そしてどうメロディを歌うように弾けばよいのかが伝わってくる。
金子先生、立体感のある声をしていらっしゃるので、細い声で聴くお手本とは違って、とてもわかりやすいのです。
また、先生の手・・!とても大きくて厚い手。
ひとつの音をぽん!と鳴らす出すだけなのに、よく響きます。
先生が、手は道具だから、自分の持っているものをどう生かすかというお話をしていらっしゃいました。
正に、先生の手がこのお話を物語っていて、説得力があります。
ピアニストには、大きな手の人が多い。
やはり、スケールの大きな曲を弾くには、大きな手の方が有利で、(私は手が小さいので、例えば、音が1オクターブ以上離れた音に連続して飛ぶリストのカンパネラを弾く時に、大きな手であれば、もっと弾きやすいのだろう・・と実感しました。
もちろん、小さい手の方が、細やかな動きがしやすい!という意見もあります)
まずは指を自由自在に扱えるようになること。
そこから、表現や曲の解釈を演奏に落とし込めるようになるとのこと。
この考えには、私もとても共感しました。
弾きたい曲があって、指が動かない。そして、無理をして弾く。
弾けているけれども、妥協点が出てきてしまう。
完璧を目指さなくても、本人が楽しめれば良い、努力する過程が大事であるという考え方もあります。
でも、その考え方を持つならば、
少しずつでも、指を自由自在に操ることができるように努力を続けて、
自分の頭の中にある音楽を、自分の力で、自分の指で奏でることができたら・・音楽で自分の理想的な形を追及していくことが、
音楽を専門とするかどうか問わず、どんな人にとっても、人生に生かせる糧になると思います。
金子先生のレッスンを見学して感じたこと、まだまだたくさんありますが、
当教室では、指メソードを取り入れて、生徒さんみなさん、努力を積み重ねています。
ピアノを学ぶにあたって大切なこと、気付いたこと、またこちらのブログに書きたいと思います。